本当の味方は誰なのか
その他「大丈夫だから」、「必ず戻すから」などという言葉を信じてお金を渡してしまった相手が、約束どおりに返金してくれないどころか、「おれが潰れたら1円も返ってこなくなるぞ」とさらにお金を要求してきたので、言われるがままさらにお金を出してしまい、結局1円も回収できず、さらに損害が拡大してしまうというケースを目にすることがあります。
追加でお金を出さなければ、最初に渡した金額で損害が抑えられたのに、なぜ、一度約束を破った相手の言葉に乗って、自らの損害を拡大させてしまうのか。
損害が確定することを避けようと、損を取り戻そうという心理に付け込まれた、ということでしょう。
損切りができなかった、とも言えます。
人は、損害が確定することを避けようとする心理があり、自分にとって良くない結果が確定することを先送りする行動を取ってしまうことがあります。
自分の損得を優先して、他人に迷惑をかけることに痛みを感じない人間は、そういった人の心理、行動を利用しようとします。
予期していなかった損害が発生し、パニックに陥って冷静な判断ができなくなったとき、頼るべきは、家族や、当該問題に利害関係のない友人、もしくは、弁護士等の専門家です。
約束を破った相手ではありません。