昏睡・ぼったくり被害
その他定期的に相談が寄せられる事案として、繁華街で客引きに連れられて入った社交飲食店いわゆるキャバクラ等で、1杯目を飲んだところまでは記憶があるが、その後しばらくの間の記憶がなく、自宅で財布の中を見ると、数十万円~100万円以上のクレジットカード明細が入っていて、腰を抜かす、というものがあります。
1杯目の飲み物に、何らかの薬物等が混ぜられていた可能性が考えられます。
この種事案の対応としては、(記憶のない)支払の方法がクレジットカード決済であれば、悪質商法・詐欺被害一般と同様、カード会社に支払停止・チャージバック申請を行い、カード会社に対し、請求取消等の対応を求め、カード利用代金の口座引落し回避を目指すことになります。
また、チャージバックによる請求取消が認められない場合でも、カード会社における保険適用による補償を受けることにより、被害の一部回復を図ることができる場合もあり得ます。
この種事案の処理について、悪質商法・詐欺被害一般と異なる留意点として、警察への被害届もしくは被害相談が必須であることが挙げられます。
いずれにせよ、被害に遭ったことが分かった時点で、速やかにカード会社、警察への連絡、相談を行うことです。