詐欺被害に遭わないために気を付ける点
その他利殖勧誘詐欺投資詐欺警視庁によると、令和7年3月中のSNS型投資詐欺の被害額は55.3億円と前月比で23.7億円増加しており、本年2月までの減少傾向から一転して大幅増加しているとのことです。
https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/sos47/new-topics/250428/02.html
インターネットニュースでも連日のようにSNS型投資詐欺の被害が報じられています。
私のところにも、ほぼ毎日のようにSNS型投資詐欺等、様々な内容の詐欺被害の相談が寄せられます。
本記事では、詐欺被害に遭わないために気を付ける点、詐欺被害によるダメージをできるだけ抑える方法について書きます。
まずは、うまい(美味い・上手い)話には気を付ける、ということです。
自分のところにだけ、普通では考えられないような有利な話、儲かる話(情報)が届くはずがないことは、落ち着いて考えればわかることです。
儲かる話を持ち掛けられたら、儲かる理屈、その理屈を裏付ける資料を確認することです。
次に、儲かる話を持ち掛けてきた人間と直接会わないまま、お金を支払わないことです。
そして、儲かる話を持ち掛けてきた人間と会うことになったら、必ず名刺をもらうことです。
これから取引する、お金を預ける(支払う)にもかかわらず、相手が名刺を出さない(用意していない)のは論外です。取引すべき相手ではありません。
そして、受け取った名刺の情報について、その場でスマホ等で検索して、名刺に記載されている情報(たとえば法人が実在するか)が本当かを確認することです。
もし、名刺に記載されている情報の裏が取れない場合は、相手に、そのことを指摘して、問いただすことです。
相手の受け答えが不審であれば、取引をやめるべきです。
後日、相手が持ち掛けてきた話は詐欺だったことが分かり、相手に対して損害賠償請求する場合、名刺は重要な証拠、手掛かりになります。
次に、相手の話を信用して、お金を支払う場合でも、支払うのは余剰資金に限るべきです。間違っても、手持ちの現預金の大半を支払わないことです。
手持ちの現預金の大半を支払ってしまうと、結果的に詐欺だった場合に、取り返しのつかない事態になります。
弁護士に被害回復を依頼しようにも、弁護士費用が用意できないために、弁護士に依頼ができない、ということになりかねません。
そして、お金を支払った後でも、怪しい、と感じたら、すぐに手を引くことです。
「見切り千両、損切り満両」という言葉があります。
ダメージをできる限り抑える方向に動くことです。
「ここで手を引いたら、今まで突っ込んだお金が全部パーになる」という考えに囚われると、自ら損害をさらに拡大させる行動を取ってしまいます。
スカイプレミアム、エクシア等に投資した人の中にも、うまく手仕舞いができて、お金を失うことを回避することができた人がいるはずです。
また、相手とのやり取りを、可能な限り残しておくことです。
相手の説明は、書面、電子メールやLINEで送ってもらうことです。
最終的に裁判で闘うことになった場合、重要な証拠になります。